Treasure
頂きもの展示室
実は第二のメインページ。



 3    台本シリーズ@ ご主人様と黒猫 (SBSさまより)
更新日時:
2010.08.12 Thu.
パラサとグイズノーが、秋の収穫祭の人形劇の台本を書いたようです。
 
 
 
♯67 真夜中の尋問
 
真夜中、薄暗い部屋にて。
カンテラの薄明かりに照らされながら、裸のスイフリーを捕らえたまま寝台に腰かけるアーチボルト。
『…強情な奴だな』
アーチボルトの手が、褐色の肌をするすると這う。顔を逸らし、嫌悪をあらわにするスイフリーの耳元に、嘲笑を滲ませた低い笑い声が響く。
『そうして、いつまで意地を張るつもりだ。囚われのダークエルフ殿』
『…薄汚い人間に、話す口など持ち合わせておらん』
『おやおや』
するすると、アーチボルトの手が腰下に降りる。一糸まとわぬ素肌を曝し、荒縄で縛られたまま、抵抗すら出来ずにのたうつスイフリー。
『…穢れた手で触れるな。忌まわしいアノスの犬め』
アーチボルト、返事に代えて相手の局部を握り込む。スイフリー、じわじわと力を込められ、苦しげに息を詰める。
『口を慎むべきだな。私を犬と呼ぶのなら、お前こそ邪神に尻尾を振る野良犬ではないか』
乱暴に局部を扱かれ、呻き声を上げつつ身を捩るスイフリー。アーチボルト、膝に抱いた相手を押さえながら、嗜虐じみた笑みを浮かべて囁く。
『…こんなに優しく抱いてやっているから、己の立場がわからぬのかな。愚かで憐れなダークエルフよ』
『黙れ、黙れ…!』
『お前は悪だ。褐色の肌を持つエルフというだけで、断罪されて然るべき。それが断頭台にも上らず、命を繋いでいられるのは誰のお陰だと思う?』
まるで吸血鬼のように首筋を噛みながら、低い声音でアーチボルトは言う。
『…こうして夜毎、私が愛してやっているのだ。少しは素直になるがいい、幼きダークエルフよ。…異国の果実の如く甘きこの肌を、無粋な刃の露と終わらせるはあまりに惜しい』
『…外道め…!』
白銀の髪を揺らし、怒りに声を震わせるスイフリー。
滲む殺意を意にも介さず、アーチボルト、自身の局部を相手の腰に押し付ける。
『どうしても口を割らぬのなら仕方ない。今宵も私の下で、淫らな声を張り上げて鳴くのだな。浅はかで、可愛らしい、愛しい私だけの黒猫…』
前戯すらも行われていないその場所に、アーチボルトの欲情がゆっくりと
 
 
「…………ッ!ッぅ!ふ、っく、…ははははは!あはははははは!」
「…幾らなんでも笑いすぎだろう、スイフリー」
「ふ、駄目だ、無理だ、無理!ふふふ!い、いとしいわたしのくろねこ、って、さっきは犬呼ばわりしてたくせに!何なのだこれは、わたしの腹筋を殺す気か!…ッ、ふふ、…ぅっ、くっく…」
「…………………」
 


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